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イチイ

第9章 第8章 遊園地


 そこで桃花はあることに気づいた。

 
「あれ? でも明日って普通に学校あ
る日だからやっぱりだめ───だと思
ったけど問題ないですね!」
 
 慌てて言い直したのはリーシアに軽
く睨まれたからだ。
 
「じゃあ、明日楽しみで寝れなかった
なんてことないように! 解散!」
 
 桃花たちは0番教室を出る。
 
 廊下を歩きながら、桃花は零に躊躇
いながらもお願いをした。
 
「ね、明日の服装一緒に選んでくれな
い? 昨日新しい服何着か買ったんだ
けど、どれにしたらいいかなって。み
んなと一緒にお出かけなんて初めてだ
から可愛い格好がしたいの」
 
 桃花の言葉の『みんな』に社咲翼が
含まれてないことは言うまでもないだ
ろう。
 
 零はポッキーをぽりぽりと食べなが
ら眼だけで桃花を見る。
 
「お願い。代わりに零の服見立てて上
げるから!」
 
 手を合わせ、頭を下げて桃花はお願
いする。
 
 零は舌打ちした。先ほどの眼が『め
んどくさいから断る』なら今のは『い
らん世話だ』である。
 
 紫乃ほどは零と意思疎通が得意では
ない桃花だが、
 
「零、休日に会うといっつもパーカー
とスカートじゃん! せっかく可愛い
んだからもっとおしゃれしよう? ね、
お願い!」
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