第7章 第6章 操り師
神様同士は互いの存在を認知できる
上、特殊魔法は無効化となる。
媒体に比べれば多いがそれでも希少
価値の『神様』
操り師たちも全員神様だった。
厳密に言えば、神様だからこそこう
して集っているのだ。
「そのふたりが、神様なら……僕らの
仲間にはならないの?」
今まで黙っていたソウが誰もが思っ
ていた疑問を問う。
レティは渋い顔をして低く唸る。
「別に強制じゃねぇからな……。おれ
らは偶然、神様同士で互いの目的が一
致していたから仲間になってるんだけ
なんだが……」
「必然だよ」
レティの言葉を遮ってあいが凛とし
た声で言った。
「私たちに偶然なんてものは存在しな
い。こうして私たちが集っているのは
必然、決められていた運命だ。
世界を敵に回しても守護の女神を取
り戻して、歪みを直す。そのために決
められた運命だ」
あいは立ち上がると硝子の扉の前に
行く。
「私たちは、何があっても必ず出会う
ようにつくられてるんだ。
守護の女神を中心にな」
あいは扉を開けると外に出て行って
しまう。
レティが少ししてから立ち上がり、
あいの後を追って出ていった。