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イチイ

第7章 第6章 操り師


「動揺してたんだよ。とりあえずわか
った。問題はあの馬鹿でかい校舎内で
見つけられるかだな……」
 
 ネイロは頷いたあと、ぶつぶつと白
くて目つきが悪いを呪文のように繰り
返した。
 
「あの……話が脱線したケド……その
記憶改竄魔法を使ったっていう……」
 
 蚊の鳴くような声でクルルが小さく
手を上げる。
 
「そうだった。記憶改竄の魔法を理事
長が使ったと仮定するなら言うならな
んの為に?
 
 それに、いくら魔力量が多いと言っ
ても禁忌の魔法のはすだ。普通は使え
ない。
 
 理事長やらがその魔法を使ったとい
うことはありえないでは?」
 
 当然の疑問を問うあいにレティはお
もしろそうに喉の奥で笑う。
 
「確かに禁忌の魔法のひとつだが、う
ちのルシェリと同じで非常識の塊の神
様なら使えるんじゃねえの」
 
 また、空気が固まる。
 
「神様……」
 
 尋ね返すというよりは確かめるとい
う風にユウリは呆然と呟く。
 
「……ネイロはその神様の生徒でしょ
う? これはさすがに知ってた?」
 
「え、うん。さすがに全校集会とかで
あの人話す時あるから、知ってた。
 
 ただ、何の神様なのか……。記憶改
竄の魔法が使えるから相当高度な神様
だとは思うけど……なんでわからない
んだ?」
 
 神様同士は互いが何の属性の神様な
のかわかる。
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