第7章 第6章 操り師
恐る恐る手を挙げて、ようやく聞き
返したのはユウリだった。
「そうだ。あれは間違いねえ。俺らと
同じ神様だぜ」
「ネイロ、ネイロは知ってたのか?」
ユウリは動揺を隠せないままネイロ
を見る。
「え? いや、知ってたら僕もこんな
に驚いてないよ!」
ネイロはカーペットを叩きながら、
早口で喋る。
どうやら同じ学園の生徒───しか
も戦闘部隊というかなり目立つ生徒な
のに知らなくていちばん動揺してるよ
うだ。
「ほんとにほんとにほんとなの? 1回
闘っただけだろ? 魔力量が多いか
ら勘違いしてるとかは?」
「疑うなら1度接触してみろよ」
レティはソファーの上に膝を立て、
首をぼりぼりと掻きながら言った。
「あれ、でもその仲間疑惑の子、誰か
わかるの?」
ノアの言葉にネイロははっとして、
レティを見た。
「あー……白い奴探せ」
雑な説明をするレティにネイロは軽
く怒る。
「もっと詳しく教えてよ!」
「戦闘部隊で白い奴ったらひとりしか
いねえだろうが。
ちったあ、頭使ってくれや。退化し
て無くなるぞ。───補足としては目
つき悪くてお菓子を食ってる」