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イチイ

第7章 第6章 操り師


「ちょっと歩いただけで疲れるとかこ
の先、生きていけないよ?」
 
「いや、さすがにそこまで体力ないわ
けでは……まぁ、確かにそうだな」
 
 あいは顎に手をやって、考え込む。
 
「一応努力はしたんだがな……
 
「いつしたの?」
 
「ずっと前だな、腹筋しようとして0
回だけやれた」
 
 ふふんと胸を張るあいにふたごはひ
そひそと話し合う。
 
「0回って回数にカウントされるんだ
っけ?」
 
「オレの知る限りカウントされない」
 
「何こそこそ話してんだ? ま、とに
かく努力はしたけど成果はなかった」
 
 困ったものだと他人事のように何度
も頷くあいだったがピクリと顔を上げ
た。
 
「帰ってきたな」
 
 硝子の扉が開き、クルルとソウが入
ってきた。
 
「おかえり、どうだった?」
 
「ただいま」
 
 水色のショートヘアに半目気味の金
色の眼という容姿をした藍空クルルは
それだけ返すとソファーに座る。
 
 セミロングの茶色い髪に眼が赤と緑
のヘテロクロミアな月白ソウが代わり
に報告を始めた。
 
「材料は10人分集まったよ。今回も
僕らが探すまでもなく用意されていか
ら手間はなかった」
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