第1章 後悔
さっき見たばかりの雑誌の内容を思い出し
翔くんの後頭部を押さえると、そのまま翔くんの咥内に舌を差し込んだ。
「んっ…」
まだ声変わりが終りきっていない翔くんの可愛らしい声が聞こえ興奮が昂まる。
翔くんの舌に舌を絡めると翔くんから漏れる荒い息が俺の下半身を疼かせた。
「ふっ、ん…んっ…」
翔くんを押し倒し首筋に吸い付く
「あっ…」
声をあげて体を震わせる翔くんを見て、俺は理性を飛ばした。
若かった俺は自分が気持ち良くなることしか考えられず、知識もなかった俺は翔くんの中に無理矢理押し入った。
「あぁっっ!」
翔くんが相当な痛みに耐えていたことなんて気がつきもせず無理矢理腰を押し進めた。
翔くんの中は狭くて、気持ちよくて全部入った時に翔くんの顔を見ると、額に玉の様な汗と唇を噛みしめ血が滲んだあと。
「あっ、ごめん翔くん!大丈夫?」
うっすらと瞼を開けた翔くんは微笑みを見せる
「…うん、大丈夫…でも、動くのはちょっと待ってて…」
そう言って呼吸を整えていた。
よっぽどの痛みがあっただろうに俺を止めずに痛みに耐えていた翔くん…
その意味を、あの頃の俺は考えもしなかったんだ。
暫くして呼吸が整うと翔くんはニコッと笑った
「いいよ、動いて」
許可が下りた俺は欲望のままに腰を振る。
「あっ、あ、あ…んんっ…」
翔くんから聞こえる喘ぎ声に煽られた俺は、ひたすらに頂点を目指し突き進んだ。
「あぁっ、翔くん…も、イ、キそ…」
「うん…いい、よ、イって…さと、し、くん…」
嬉しそうに微笑んでくれた翔くんを見て、俺はラストスパートをかけた。
「あぁっあっ、さと…しく、ん」
仰け反る翔くんをぎゅっと抱きしめ思いっきり奥まで腰を打ち付けると、そのまま熱を吐き出した。
「んあっ!」
翔くんの上に覆い被さったまま荒い呼吸を整える。
「はぁ、はぁ…」
「…ん、はぁ…智くん…ど、だっ、た?」
腕の中の翔くんに聞かれ正直に答えた。
「すっげぇ、気持ちよかった」
「そっか…じゃあ、またしようね…」
その言葉の通り、機会があると翔くんの事を抱いていた。
でも、それは本当に体だけの関係で、翔くんの事をどう思っているのかなんて考えた事もなかった。