• テキストサイズ

あの日の君に 《気象系BL》

第3章 欠落


俺はマネージャーに連絡を取り、話をすると、病院で検査をすることになった。

記憶障害の原因が、脳の異常から来るものかも知れないと判断したからだ。

俺は翔さんに付いて病院に行った。

検査結果は脳に異常は見られない、との事だった。

外因性の物じゃないとすると心因性の物だろうという事を言われたが、先生の質問を受けても何が原因が分からなかった。

仕事上のストレスではないことは分かったから、今まで通り仕事はしていく方向で事務所との話はついた。

後は周りの人間にばれないように、どうフォローするか、メンバーと話し合うことになった。

元々5人でのレギュラー番組の収録だったから、楽屋でマネージャーからその話が説明される。

「え、嘘でしょ?」

驚きを最初に声に出したのは相葉くん。

「なんで?リーダーのことだけ?心因性って?」

潤くんも目を見開いて翔さんを見た。

大野さんは何も言えず、青ざめた顔をしていた。

「何も分からないんです…
何か急激にショックを受けたのか、それとも何かを抱え込んでいてそれが引き金になったのか…
その事に対して、当の翔さんの記憶が全くなくて…」

「それって、リーダーと何かあったってこと?
それとも別に何かあって、たまたま忘れたのがリーダーの事だったってこと?」

潤くんが心配そうにチラッと大野さんを見た。

「それすら分かりません…
ただ嵐のメンバーが5人だった事とかは分かっていて、『大野智』という人物だけすっぽり消えているんです」
/ 147ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp