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あの日の君に 《気象系BL》

第3章 欠落


「翔さん、本気で言ってる?」

「ニノこそ、なに言ってるの?
まるで俺が、ニノ以外の誰かと付き合ってるみたいじゃん」

翔さんの表情は嘘をついてるようには見えなかった。
大野さんとの記憶がない?大野さん自体が分からないのか?

「翔さん、嵐のメンバーって何人?」

「どうしたの、ニノ?5人に決まってるじゃん」

その答えに、ほっと息を吐く。

「なに?どうしたの?本当に変だよ?」

「いや、翔さんが大野さんを忘れたのかと思って…」

そう言うと首を傾げる翔さん。

「だから、大野さんって誰?」

再び不思議そうな顔をする。

「翔さん、メンバーの名前言える?」

「やだなぁ、当たり前じゃん…俺とニノと相葉くん、それに松潤、それと……」

翔さんの眉間に皺が寄った。

「翔さん?」

「…ニノ、あと一人誰だっけ…」

嘘だろ?なんで?

昨日、寝るまでは大野さんのことはわかっていたはず。
『ごめんね、智くん』って言ったんだから。

俺はメンバー5人で写ってる写真を見せた

その写真を見て翔さんは驚きの顔をする。

「ニノ…俺…知らない、この人…」

声を震わせそう言って大野さんを指差す翔さん。

真っ青な顔をした翔さんは今にも倒れそうだった。

「大丈夫だから、落ち着いて?翔さん」

翔さんを抱きしめると俺にしがみつく。

「ニノ、俺…なんで?」

なんで?それは俺も知りたい。

大野さんがわからないってどういう事だ?

翔さんに何が起こった?
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