第3章 欠落
ベッドに上がり翔さんにキスをする…
興奮状態の俺は最初から手加減する事なく攻め立てる。
「ん、ふっ…んっっふ、ぁん…」
体を起こし、着ていた物を全部脱ぎ去り、翔さんに覆い被さった。
「あ、ニノ…待って…」
「なに?今更止めろって?」
「違うから…ごめん、一回下りて?」
翔さんから体を離すと翔さんはベッドから下りてリビングへ行ってしまった。
こんな状態で止めろって言われたらマジでキツいんだけど…
翔さん、どうしたんだ?
手に何かを持って戻ってきた。
ベッドに上がると手にしていた物のキャップを外し掌に出した。
「翔さん?何それ?」
「これ使わないとね?ちょっとキツいから…ちょっと待ってて…」
そう言って自分のおしりに手を伸ばす。
「んっっ、はぁ…」
「ちょっと待って!」
翔さんの腕を掴んだ。
「ん、なに?しないの?やっぱり止める?男なんて抱いても良いことないしね…」
翔さんは悲しげに目を伏せた。
「違うっ!俺がしたいの!俺にやらせて?俺が翔さん気持ちよくしたい」
「えっ、でも…嫌じゃない?初めてなのに…」
「嫌なわけないでしょ。全部…ほんとに翔さんの全部が欲しいんだよ」
「…ありがと」
俺は翔さんをそっと横たわらせさっきの容器から中身を出すと指先に馴染ませ翔さんの『そこ』に手を伸ばした。