第3章 欠落
「や…だ…ニノ…いじわ、る…」
「なんで?意地悪なんてしてないよ?
翔さんが言ってくれるだけでいいんだよ?」
「あっ、ん…」
もじもじと腰を動かす翔さん
「どうして欲しいか言ってってば」
耳元で囁けば甘い吐息を吐きながら俺にねだった。
「あぁっ、ニノ…おねが、い…ちゃんと触って…」
「うん、分かった。翔さん、気持ちよくなってね」
翔さんの中心を握り手を上下に動かし始めた。
「ああっ、んんっ…」
翔さんの腰もゆるゆると動き始め
「あっ、あっ、あ、んっ…」
「翔さん…気持ちいい?」
コクコクと首を縦に振る翔さん。
「ああぁっっ!ニノ…も、ぉ…」
「うん、いいよ?イッちゃって」
手の動きを早めると翔さんは身体を仰け反らせる。
「あんっ!あっ、あ、イッ、あっんんっ…ああぁっっ!!」
一際艶を含んだ声をあげ、翔さんは熱を吐き出した。
脱力する翔さんを抱きしめ頭を撫でると、翔さんはしがみついてきた。
「気持ち良かった?」
「…う、ん」
「俺の事も気持ちよくしてくれる?」
翔さんは頷いた。
「じゃあ、ベッドに行こうか…」
頷く翔さんの手を引き寝室へ入っていった。