第3章 欠落
翔さんの顎に手を掛け上を向かせると唇を押し付けた。しっとりと吸い付く唇に何度も何度もキスをした。
「んっ…」
翔さんの甘い吐息に煽られ舌を差し込むと翔さんの舌が絡み付いてくる。
「ふっ、ん…」
キスをしながら翔さんをそっと押し倒すと翔さんの腕が俺の首に回された。
唇を首筋に這わせると「あっ」甘い声をあげながら首を仰け反らせまる。
もっとしてと誘われているようで俺は夢中で翔さんに吸い付いた。
「あっ、ん…二、ノ…」
あのツアーの時に大野さんの部屋の前で聞いた甘い声…
この声を聞きたかったんだ…
「翔さん、どうして欲しいの?」
潤んだ瞳の翔さんは俺を見つめ
「…ニノが欲しい…俺のこと…抱いて…」
「うん、いいよ…」
翔さんが俺のことを求めてくれた。それだけで俺は舞い上がっていたんだ。
翔さんの服を脱がせるとその白く滑らかな肌に舌を這わせた。
「んっ、あっ…」
胸を撫でるとピクッと体が跳ねた。そこに吸い付くと更に体が仰け反る。
「あっん、ニノ…そこっ…やぁ…」
「なんで?翔さん気持ち良さそうな声出してるけど?」
そう言いながら攻める手は止めない。
「あぁっっ!…ダ、メだっ、てば…あっ…」
「ダメじゃないでしょ?気持ちいいんでしょ?ここ弄られるの…だって翔さんこっちも固くなってきてるよ?」
そう言って翔さんの中心に手を触れた。