第9章 深愛
「なんでニノはその事知ってたの?」
「翔さんの相談乗ってたから
健気なんだよ~、翔さん
でもさぁ、このおじさん遊んでばっかりいたから
翔さんに諦めさせようとしたんだ」
「遊んでばっかりって…誰だってあんだろそれくらい」
「でもそのせいで翔さん泣いてたし、他の人と付き合ってても翔さんの事抱いてたくせに」
「うわっ!そんな事してたのかリーダー
翔くん、よく想い続けてたな?」
「でしょ?だから翔さんに大野さんを諦めさせようとしたんだよ、もう止めとけって…
あの人は、ひとりの人を好きで居続ける事が出来ないからって」
「お前なぁ…そこまで言うかぁ?」
「あの時はそう思うでしょうよ」
「それに関しては悪かったけど…
でも、お前だって下心あったんじゃねぇの?
お前言ったよな?邪魔した甲斐があったって」
「言いましたよ?でも俺からじゃないですからね?」
「そうだよ智くん!ニノに失礼だよ!俺から抱いてって頼んだのに!」
「「えっ⁉」」
相葉さんと潤くんの一際驚いた声が響いた。
あ~あ…またやっちゃったね、翔さん。
言った本人が固まっちゃってるし。
でも、俺のこと庇ってくれたんだよね…ありがと。
「色々ありすぎて付いてけない…」
「なに?翔くんとニノもそういう関係だったの?」
「まぁ、翔さんが記憶なくしてから少しの間でしたけどね」
「なんでそうなった?」
「俺、翔さんの事好きだったんだよ…
だから翔さんに抱いてって頼まれて抱いた
翌日、翔さんの記憶がなくなってて
翔さんの中では俺と付き合ってることになってた。
それを利用して、付き合い続けたんだけど
折角忘れてくれたのに、翔さん、また大野さんの事好きになっちゃうんだもん…
だからすぐに別れたの」