第9章 深愛
ニノの部屋を出て急いで部屋の片付け済ませ
メンバーとマネージャーで集合した。
集合場所には既に皆揃ってて、早足で皆の元へ行く。
「ごめん、遅くなった」
「それではチェックアウトして車の準備が出来たら電話入れます」
「よろしく」
マネージャーがエレベーターに乗り込んだ。
「翔ちゃ~ん」
相葉くんが俺に抱きついてきた。
「思い出したの?大ちゃんの事」
「うん、ごめんね?心配掛けて
もう大丈夫だから」
「よかった~」
俺の頬に頬を擦り付けて来る。
されるがままになっていると腕を取られ引っ張られた。
「「え?」」
驚く俺と相葉くん。
「相葉ちゃん、ごめん…
これ、俺のだから」
気がつくと智くんの腕の中。
沈黙を破るようにニノの笑い声が聞こえた。
「はははっ!大野さんわかりやすっ!」
「ほぉ~、そういうこと…」
松潤が変に納得してる。
「え?え?何?どういう事?」
まだ現状が理解できてない相葉くん。
「翔くんは俺のだから触らないでね?」
「大野さん、それは無理だよ」
「ん~、じゃあ抱かないでね?」
「へぇ!リーダーって独占力強いんだぁ」
やけに感心する松潤
ニノはもう知ってるからわかるけど、すんなり受け入れ過ぎじゃない?
「ちょっと待ってよ!どういう事?はっきり言ってよ」
未だに理解が追い付かない相葉くん。
「だから、俺、翔くんと付き合うことになったから
もう抱きつかないでって言ってるの」
「えーっ⁉」
フロアー全体に叫び声が響いた。
「煩い、あいばか」
「だって!なんでふたりともそんな冷静なの?」
「知ってたし」
「何か言われてみれば納得って感じ?」
「え、あ、そうか…そう言われてみれば」
急に静かになった相葉くん。
「うん!ふたりが幸せならいいや…
おめでと、大ちゃん、翔ちゃん!」
相葉くんのこういう所、ほんと凄いと思う…
こうして俺と智くんは、メンバー公認の仲となった。