第6章 カラダに刻まれる2人の気持ち
「あー腹いっぱい!もう食えねー!」
「ごちそうさま!サンジくん」
「ご、ごちそうさまでした…」
何となくみんなが気を使ってるのが伝わってきて
私はすぐに席を立った。
自分の部屋のベッドに寝転んで
天井をただぼーっと見ていた。
「私はいつも台風の目……」
そう、私は昔からこうだった。
周りに波風が立ってしまう。
学校では男の子同士が喧嘩をして怪我をした
お母さんのときだってそう、悪い奴らに目を付けられ始めたのも私が生まれたあたりからだって、近所のおばさんに聞いた…
「誰かに迷惑を掛けるのはもう…」
涙が出てくる。
泣くのは大嫌いなのに勝手に溢れ出てくる。