第6章 カラダに刻まれる2人の気持ち
「うっ…うぅっ…」
コンコン!
「おい、サラいるんだろ?」
「…サン…ジさん…?」
「おい、サラ泣いてんのか?!」
「っ…良いんです…ほっといてください」
「ほっとけるわけねーだろ」
「でも…」
ガン!!
「きゃっ……!!」
扉の向こうにいたサンジさんが、一瞬で目の前に現れた。
ドアは私の足元にバタリと倒れ掛かってきた。
「あ、危ないじゃないですか!昨日は穴開けるし今日はドア壊すし、私の快適自室ライフがめちゃくちゃですよ…はぁ…」
「す、すまん、もうちょっと蹴りの精度上げないとな…」
「そういうことじゃありません!もう…」
ふわっ…
ふわっ???
体全体が、ほっと暖まる。
私の顔の横にはサンジさんの、綺麗な金色の髪。
気付いたときにはもっと強く、ぎゅっと抱きしめられた。