第6章 カラダに刻まれる2人の気持ち
ゾクッ…
サンジさんの鋭い眼光に、一瞬ひるむ。
「予測だが、今日アイツもここにくる」
サンジさんは立ち上がって、入り口で立ち止まった。
「俺はお前の気持ちまでは決められない…お前が自分で決めろ」
そういって、部屋から出て行ってしまった。
「あ…ちょっとドア…!はぁ…」
ここ数日、色々なことがありすぎて頭が付いていかない。
しかも今からゾロさんもくる?!
正直、サンジさんだけで手一杯なんだけど。
と思ってたら、ドアのない入り口に、半分背中が見えた状態のゾロさんが立っていた。
「遅くにすまない、入ってもいいか」
「…どうぞ」
この時はまだ、これが長丁場になるなんて知る由もなかった。