第4章 俺の方が好きに決まってる。
「サラ、そんなに落ち込まないで。あなたにはまだ分からないかもしれないけれど、サンジくんもゾロもあなたを一番大切に考えてくれているのよ」
「ほ、本当に大切にされているんでしょうか…」
ポンポン
「ほら、あなたの健康な体は何でできているのかしら?サンジさんの食事でしょう?」
「は、はい」
「いつも敵に囲まれたときに助けてくれるのは誰?」
「ゾ、ゾロさんとたまにサンジさんです」
「私たちは仲間以上の絆がある。しかも死を共にする覚悟ができている仲間…素直に何でも言い合える仲間がいるのは、とても幸せなことだと思うわ」
「ロビンさん…」
見間違いかもしれないけど、ロビンさんが一瞬だけ切なそうな表情になった。
そのあとニコリと微笑んで私を見てくれた。
私はロビンさんの過去は深くは知らないけど、きっと、今の自分はとても幸せで恵まれていて、悩んではいけない立場なんだと感じた。