第5章 当たり前
視点( 独香or三人称 )
「 あ、ペンダントたち… 」
足を止め、耳と首に付ける
一度、ペンダントの中身を見て変わらない
母の顔に安心する
信長「 ………不安か? 」
「 え…? 」
信長「 何度もその者に支えられてきたのだろう
ここの生活も、戦は必ず起きる。
不安ではないのか 」
( ………何か信長さん、瞳が )
寂しそう、悲しそう 何でそう感じたのかは分からない
「 不安、です 」
信長「 …そうか 」
「 で、でも 」
見上げて大きな声で―
「 皆さんが優しい方だってことは分かって、ます…!! 」
( じゃないと、この耳飾りも買ってない… )
すると、頭をくしゃくしゃと撫でられる
信長「 なら、良い……俺の部屋へこいと言ったがもう休め。
未来の話が聞きたかっただけだからな 」
優しい笑顔を浮かべてくれる
独香の心を暖かく満たす
でも、何故か心は痛んでいることに独香は気づかない
部屋へ戻ると布団が引いてあった
( 誰かしてくれたのかな? )
コロンと寝転ぶと、ふんわりとお日様の香り
( 良い香り… )
その香りのおかげか、何事もなく自然と意識が遠のいた