第4章 時代と歴史
外へ出て、息をはく
独香「 …はぁーーーー 」
( 秀吉さん急に雰囲気変わるから…何だろう…すごい心臓の音が速い… )
ドクドクと波立つ自分の心臓の音を聞き、
落ち着こうと深呼吸をする
「 ふぅー… 」
( さっきまで考えてた子供のこととか忘れそうだった…
私ってこんなに感情とか感じてたっけ…? )
普段の私じゃない そう確信する
( …でも、普段の私って…?
それに何で急に声が聞こえたりするんだろう。前までこんなこと… )
グルグル考えていると目の前に手紙が落ちる
独香「 落し物…? 近くに 」
顔を上げるとすぐ近くに何かを探す人を見つける
独香( あの人のかな? 話しかけて良いかな、大丈夫…だよね )
「 あ、あの 手紙落としてません、か? 」
男は振り向いて
???「 あぁ、俺のだ。助かったよ嬢さ…あれ、君は 」
独香「 ? あ、もしかして… 」
朱色の羽織に大人な雰囲気を持った男の人
その人に独香は見覚えがあった
「 信玄…さん? 」