第4章 時代と歴史
こんなにも自然に近寄って話せていただろうか
独香( …?? 何か、モヤモヤする )
なんだっけ。考えても思い出せず、余計に顔をしかめる
秀吉「 独香? 」
ふいに秀吉の声がかかった
独香「 あっはい? 」
秀吉「 お前、医療の知識があるのか?
さっき手馴れた動きだったが… 」
独香「 す、少しだけ…家康みたいには出来ないけど… 」
( 自分の怪我治す為なんて言ったらおかしいよね… ……あっそうだ )
独香「 秀吉さん 」
秀吉「 何だ? 」
独香「 私、何かお手伝いがしたくて…医療のことで手助けできませんか? 」
秀吉「 手伝い…? 働きたいってことか? 」
独香「 う、うん。何もせずにお城で過ごすなんてしたくなくて… 」
秀吉は「 ふむ 」と言って少し考える
( 初めてなにかしたいって言ってくれたし良いと思うが…
医療となると怪我の手当てとかだよな…独香が耐えきれるかどうか )
秀吉「 良いと思うが、大変だと思うぞ? 」
独香「 そ、それでもしたい、です 」
秀吉の目を真っ直ぐ見つめて、訴える
秀吉( …はぁ。これに適う奴っているのか? )
「 分かった分かった。昼の軍議で信長様にお伝えしよう 」
その言葉に独香は?をとばす
独香「 お昼にも軍議がある、の? 」
秀吉「 あぁ、独香には伝えてなかったな。まだ本能寺について話してないだろう?
お前の体調が戻ってからと信長様が仰ったんだ 」
独香「 信長さんが… 」
秀吉「 だからこの呉服を見ていったら城へ行かないといけないんだ 」
独香「 そっか。…私も軍議一緒にいて大丈夫なのかな? 」
秀吉「 もちろん 」
秀吉( 信長様…呼んでこいとか言いそうだからどちらにせよ一緒だろうな )