第4章 時代と歴史
カチャ… と刀の音がする
秀吉はすぐに音の方へ向かう
( 誰だ…! )
グッっと身を乗り出して家の隙間を覗き込むが
そこには誰もいなかった
秀吉( 気のせい…いや、あの音は気のせいではない…。
まさか、本能寺に関係のあるやつか… )
独香「 秀吉さん? 」
振り返ると、独香が不安そうな顔で秀吉を見つめていた
秀吉「 あ、悪い…置き去りにしてたな 」
独香「 …誰かいた? 」
秀吉「 ! …いや、なんでもない。ほら、茶屋はすぐそこだ。行こう 」
独香の手を引き、その場を去る
独香( どうしたんだろう…、あの表情、警戒してるときの顔だった… )
秀吉( こいつ意外と勘が働くな…不安にさせるのはいけない…信長様に報告だな )
???「 あれが信長の姫とやらか… 」