第4章 時代と歴史
三成「 秀吉様はこちらにまだ来られていないようですし、御殿へ向かいましょうか 」
独香「 い、良いよ。私、一人で行くよ 」
三成「 場所、分かりますか? 」
独香「 … 」
三成「 フフッ、独香さん。お部屋で待っていてもらっても良いですか?
準備をしますので 」
独香「 はい…。すみません… 」
しゅん、と子犬のような顔をしながら部屋へ戻っていく。
三成( 可愛い、可愛いですがっ。やっぱり謝ってしまいますか… )
切り落とした髪を古紙に包む
三成( 独香さんの性格は、もっと明るくできそうな気もしますが…
まだまだ知っていかなければ… )
とにかく、あの笑顔は反則ですね と言いながら
外へ出る準備を進めていく三成だった。