第4章 時代と歴史
どうやって? と言いたげに首を傾げる
三成( 愛らしいですね…。でも、影がある )
さっきの傷といい、すぐに謝る癖。
ここへ来た原因もわかっていない
三成( 警戒などする必要はありませんが…色々聞かなければいけませんね )
とりあえず、今は謝る癖をなくしていきましょう と決めた三成
三成「 相手に感謝を伝えたいと込めるんです。ぎこちなくても、思いを込めるんですよ。」
独香「 思いを…。」
スゥっと一度深呼吸をして三成を見つめ
独香「 ありがとう。三成く、ん 」
と、恥ずかしそうに頬を染めてはにかむ独香。
三成( っ…!! た、確かにこれは誰にでも向けていると危険ですね…!
瞳が見えやすくなった分、素敵すぎます… )
さっきまでの雰囲気と真逆で大人な雰囲気に固まる三成を見て
独香「 へ、変かな…やっぱり笑顔って難しいね、」
と目を伏せてしまう
三成「 あぁ違いますよ独香さん! むしろ可愛いらしすぎて…! 嬉しいです 」
独香「 嬉しい…? 」
三成「 えぇ。こんな素敵な笑顔を私が最初に見れたので。信長様たちには秘密ですね 」
独香「 っ…そんな 」
さらに染まっていく頬。
三成( 慣れていないのでしょうか? …本当に素敵なんですよ。あなたは )
抱きしめてみたい思いをグッっと抑える
三成( 知りたい。素敵だからこそ隠れている、あなたの影を… )