第3章 再開、そして出会い
初めて言われる言葉に戸惑いが隠せずワタワタしていると
皆、揃って笑い始める
政宗「 ブフッ…なんだよその動き…ハハッ、やっぱお前面白いな 」
面白い…?
三成「 それに瞳も綺麗ですよね。はやく前髪を切りましょうか 」
綺麗…?
光秀「 お前の目には引き込まれるな、それにそうやってコロコロ表情を変える。
嫌いじゃないぞ。俺は 」
嫌いじゃない…
皆、思い思いの言葉をかけてくれる
独香「 ここにいて…お邪魔にはなりませんか…? 」
そう言うと
家康「 邪魔だったらここに呼んでないから。勘違いしすぎ。早く食べなよ 」
ぶっきらぼうに言いながら七味をばんばんかける家康。
政宗「 まーたお前は…光秀もその食い方やめろよなー 」
光秀「 腹に入れば同じだ 」
家康「 味薄いんですよ 」
政宗「 お前のは充分に辛くしてんだよ!! 」
家康「 まだいけます 」
秀吉「 あーまた始まった 」
独香「 また? ですか? 」
秀吉「 あいつらいつもあぁなんだよ 」
料理についての討論。政宗の言葉を聞き流し、
辛味を加える家康に、色々混ぜて一気に食べる光秀。
そんな暖かい会話に
独香「 …フフッ 」
笑みがこぼれる
少し遠慮がちに微笑む彼女の笑顔に
皆が釘つけになる
初めて見せる笑顔。
その笑顔は、朝の光に照らされて本当に美しかった
信長「 やっぱり貴様には笑った顔が似合う。」
独香「 えっ、そ、そうですか? 」
三成「 とっても可愛らしいかったですよ。そろそろ食べましょう?
お腹空きませんか? 」
そう三成が言った瞬間…
キュゥ…っと独香のお腹の音がなった
唐突な腹の虫に独香の顔は真っ赤に染め上がった
信長「 長いこと食わせず悪かったな。ハハッ、満たされるまで食すと良い 」
政宗「 こっち来いよ、独香。」
独香「 う、うん 」
着慣れない着物でせっせと歩くその姿はとても愛らしく、
部屋全体が暖かい雰囲気で満たされた
三成/光秀「 まるで天女ですね / だな 」