第3章 再開、そして出会い
思いがけない言葉に独香は疑問を浮かべた
独香「 卑下…ですか? 」
信長「 お前はあの時俺たちが誰なのか、右も左も分からなかったんだろう」
続いて政宗が口を開く
政宗「 お前がその時危ないって感じたから逃げたんだろ?なら良いじゃねぇか。
それは、お前の意思で動いたことだ。別に悪いとも思わねぇよ 」
独香「 え、っと、」
コツンと秀吉に額をつつかれる
秀吉「 お前のことをどうだって良いと思うなら俺たちは今こうして迎えてないんだぞ。
そして、そんなに震えた声を聞くために迎えたわけじゃない。わかるか? 」
独香「 ……、」
皆、薄い笑みを浮かべていた
でもそれは私の心を暖めるような笑顔だった
独香「 やくそく… 」
そうポツリと呟くと信長の手がふわりと独香の前髪をすくう
露わになった独香の目は、黒い。
でも、鮮やかで。
瞳の奥にある何かを、一体誰が見つけるのだろう
信長「 約束だ。独香。貴様は安土の姫としてこの城に置く。
堂々としてろ。己自身で自分を追い詰めるな 」
信長「 貴様には悲しい顔など似合わんのだ 」