• テキストサイズ

イケメン戦国〜武将と私のmemories〜

第3章 再開、そして出会い


独香は、夢の中にいた

( 夢…? )
目を開くと、そこは現世で自分が過ごしていた家の中だった

そして、隅の方でうずくまる私がいた。
( 私が…いる… )

しかし、その姿は今の独香よりも少し小さかった
( 昔の私なの? でも何…これ? 何を見せられてるの? )
ガチャっと玄関の開く音がする

独香?「 っ…! 」

ドタドタと騒がしい足音、荒い呼吸。

小さな私?は手で頭を守り、ビクビクと震えている

独香( …いやだ。何なのか分からないけど…危ない… )

自分らしき人に触ろうとすれば、その手はすり抜ける

独香( …えっ…? いま…すり抜け… )
その瞬間、男の声が響く

???「 っおい!!さっさと出てこい!!いるんだろうが!!出迎えぐらいしたらどうなんだ!!あぁ!? 」
ガンッっと力強く扉が蹴られる
扉が開かれると、そこには高身長の男性。

独香?「 ご、ごめんなさい…ごめんなさい… 」
???「 いっつもそうやってペコペコ謝りやがって…!!反省するぐらいだったらさっさと動け!! 」
そう言って男が持つのは金属棒。

独香?「 い…たい…っやめてくだ… 」
???「 止めろだぁ!? こうさせてんのはお前だろう…がっ!! 」
ガンッっと嫌な音を立てる

独香?「 あぅ…っうっ…ぅぅ… 」
必死に声を抑える私。

( いや… )

これは夢なのか。それとも…?
独香は呆然と立って殴られている子を見つめる

見たくないはずなのに、その子から目が外せない
( いや…いやだ…! こんなの見たくない…!! お願い、覚めて! はやく…はやく!! )

目の前の子は血だらけになりながらも声を抑えて呼吸を繰り返している
独香?「 っはぁ…ぅぅ、げほっ、っっスゥ 」

( やめて…やめて…もうやめて…!! いやだ、いやだ…見たくない!!!! )

頭に痛みがはしった
その瞬間、視界が暗転する

覚める寸前、小さな声が聞こえた

???『 オモ…ダ…テ 』

次に目を開けたとき、視界に入ったのは見知らぬ天井だった
/ 114ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp