第3章 再開、そして出会い
家康が馬に乗ると同時に独香が出てくる
独香「 お待たせしました… 」
信長「 こっちだ。」
腰に手がかかりグイッっと馬に乗せられる
信長「 行くぞ。夜明け前には着くだろう 」
馬が歩き始める。近くには秀吉さんや政宗さんが馬を歩かせている
独香「 あ、あの政宗さん、か三成さん… 」
三成・政宗「 なんでしょう? / ん? 」
さっき家康から言われたことを思い出し、一呼吸おくと早口ながらも頼む
独香「 お城に着いたら、その…ま… 」
政宗「 前髪か? 」
見透かしたように言われ顔を上げる
政宗「 目元まで伸ばしてるの見たら切りたくなるもんだろ。…あーでも
俺やることあるからなー。三成、切ってやってくれよ 」
三成「 分かりました。城へ着いたらお部屋へお伺いしますね 」
" お部屋 "という言葉に疑問が浮かぶ
独香「 部屋…あるんですか? 私の… 」
信長「 何言ってる。当たり前だろう。城の者となるのに部屋がないと思うか 」
独香「 いえ…新鮮で… 」
秀吉「 独香の時代にはないのか?部屋 」
独香「 ありますけど…でも 」
その瞬間、頭に痛みがはしる
独香「 いっ… 」
何かが、流れてくる
信長「 ! 独香、どうした 」
家康「 独香?どうしたの。俺たちの声、聞こえる? 」
みんなの心配の声が遠くなる
独香の目に映るのは、映像。
独香「 い…たい…いや… 」
そう言い残すと、信長の胸に背を預けるようにして気を失った
家康「 …早く帰りましょう。信長さん、振動は与えすぎないようにして下さい 」
信長「 俺の腕をなめているのか? 早駆けしようと、此奴に被害など与えん 」
そうドヤりながら馬の速度を速める
言う通り、独香に振動は少ししかいかなかった。