第3章 再開、そして出会い
三成「 おかえりなさい。政宗様。独香様も…ご無事というのには似つかないですね…。」
私の体を見て申し訳なさそうに言う
月に照らされた私の肌は小さな傷と煤で綺麗とは言えなかった。
三成「 着替えを用意させています。独香様はこちらへ、
政宗様、軍議が開かれます。信長様のところへ。」
そう言われ三成さんのあとを追いかける
政宗「 おー。俺以外は揃ってるのか? 」
三成「 いえ…光秀様がまだ 」
政宗「 分かった。じゃあ独香、また後でな 」
独香「 は、はい。」
スタスタと去っていく
( あ、お礼言うの忘れてた…。軍議?って言ってたし、後ででも良いかな… )
部屋へ通されると、そこには綺麗な着物が置かれていた
独香「 綺麗… 」
三成 「着替えが終わりましたらこの廊下の突き当たりの部屋に来てくださいね」
そう言い残し去っていく三成さん。
しかし、着替えると言っても私は着物など着たことがなかった
独香「 …どうしよう。」
襖を静かに開けると目の前に人。
独香「 あ、あの… 」
知らない人に声をかけるのを戸惑い、でも着替えないといけないという思いから
振り絞って声を出す
???「 誰だ?お前。俺に何か用か 」
独香「 わ、私、着物着たことなくて…その、お、教えてくれませんか… 」
少し早口になったが言えた。心臓がバクバクしてうるさい。
???「 お前、着物着たことがないのか?…不思議な娘だ。しばし待っていろ 」
そう言うと近くにいた女中さんを連れてきてくれた
独香「 あ、ありがとうございます。えっと… 」
光秀「 …明智光秀だ。着替えは男に頼むものじゃないぞ。襲われることだってあるんだからな 」
うすく笑って脅すように言うが、私には何なのかさっぱり分からなかった
私の反応を見て瞬きをした後、三成さんの言っていた部屋へ入っていった。
見届けていると女中さんが着付けをするために部屋へと招く