第2章 魂の向こう側 信長side
信長「三成。政宗へ独香を探すよう告げろ。
奇妙な格好をしているのだからすぐ分かる。
そして、他の武将もここへ連れてこい。」
三成「はっ」
短く返事をすると三成は政宗がいる山手の方へ馬を引き連れていく
それと同時に秀吉が到着した
秀吉「信長さま! お怪我がなく何よりです。小屋を貸して頂いたのでそちらへ。」
門の向こうを見ると小屋の前に秀吉の手下が門番をしているのが見えた
あぁ。と短く返事を返すが、付け加えて秀吉へ問う
信長「秀吉。お前はこの狙ったような火事をどう考える」
秀吉は焼けていく本能寺を見上げ口を開く
秀吉「…やはり謀反かと。ここ最近、噂が流れていましたし…
しかし信長様、よくお怪我がありませんでしたね。話を聞いたところによると、火の手が回るのが早かったと…」
信長「ほぅ。秀吉。貴様は俺に怪我があってほしかったと?」
慌てて口を開く
秀吉「滅相もありません!」
信長「ふっ。わかっておる」
秀吉「信長さま…」
うすくため息をつく秀吉を遠目に信長は独香のことが気がかりだった
(火の手が回るのが早かった…か。その中で俺を助けた。…やはり敵ではない。だが…)
秀吉を呼ぶと、「なんでしょう」と返事が返ってくる
「俺が、女に助けられた と言って信じるか」