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イケメン戦国〜武将と私のmemories〜

第6章 敵陣営へ


しばらく歩いていると、見かけない店へと入る

???「 佐助、いるか 」
「 佐助…?って 」
佐助「 ここです。なんでしょ……え、独香さん? 」

物陰からすばやく現れるが独香を見て疑問を浮かべている

佐助「 謙信様、どうして独香さんが… 」
謙信「 軽い怪我だ。手当てのものはあるか 」
佐助「 は、はい。持ってきますね 」
「 ……… 」

( やっぱり…謙信さん、だったんだ )
チラッと手の甲と彼を見る

血はもう乾き始め、痛みも無かった
これぐらいなんてことなかった

「 あの……私は、

死にたがり…でしょうか 」

怪我うんぬんよりも、言葉が気になって仕方がない
謙信は 軽く息をついて話してくれる

謙信「 武器も何も持たずに、気持ちだけで行くなど
他に何の例えがある? 」
「 …そう、ですよね、」

クシャ、と自分の髪を掻く

謙信「 だが、お前は 生きたい と感じた 」
「 え? 」
謙信「 …でなければ必死に握らないだろう。覚悟の足りない証拠だ 」
「 ―! 」
佐助「 持ってきました 」

後は任せる と言って部屋の奥に行ってしまう
ポツンと二人で残され、畳の場所へ案内される

佐助「 何かあったの? 」
「 えっと…… 」
さっきあったことを教えながら
手を出すと、クルクルと包帯を巻いてくれる

佐助「 そうなんだ……災難だったね 」
「 それに謙信さん…少し怖くて、余計なことしちゃったかな 」
佐助「 そうかな? むしろ興味持ってると思うけど 」

( 興味……?? あんなに冷たい目だったのに )

佐助「 どこが、って思ってる? 」
「 え、あ… 」
佐助「 あの人は女の人に興味なんてないんだ。だから接し方を良く知らない。
でも冷たいようだけど、こういう風に小さな変化に気付いてくれる 」

ポン と包帯を巻いた手の上に手を重ねる

佐助「 ……独香さん 」
「 ? なに? 」
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