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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第5章 肝試し【国見英】


「ちゃんと我慢しとけよ、声。たぶんみんな懐中電灯持ってるだろうし。」

そういって片方の突起を口に含みだした英。

もう片方の膨らみは英の綺麗な手でやわやわと遊ばれている。

『っん...ふ、やぁ...ん、』

___...ジャリッジャリッ。


人の気配を感じて、私は手で口を押さえた。

「なぁ松、お化け全然出てこなくね?」

「たぶんこの辺にリンカがいると思うんだけど。」

そういって私たちの居る隣の茂みがザッと照らし出される。

『...っ!』

花巻さんと松川さんだ...。

「もーちょい先なんじゃねーの?」

「ってか、お化け役誰だっけ。」

「んー、国見と、リンカと、あとスタメンでもベンチでもない1、2年だったかなぁ。」

声が真ん前を通過し、安心しかけた頃。

『...んんっ!』

突然突起を爪で引っ掛かれる。

口を押さえてはいたけど、やっぱり声は出てしまって隠し切れない。

それに、体がビクッと震えて茂みの葉っぱを揺らしてしまったようで、ガサッと大きい音をたててしまった。


「んー?やっぱこっち側かなぁ…。」

そういって懐中電灯の光が私の真横に落ちる。

泣きそうな顔をしている私とは対に、英は余裕そうな笑みを浮かべている。
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