• テキストサイズ

バレーよりも甘い[HQ/R18]

第5章 肝試し【国見英】


『ちょ、ちょっと今怖くて仕方ないんだから、子供っぽいとか言ってメンタルまでおかしくさせるのやめて!』

「はいはい。」と言って手を離しそっぽを向く英。

『あーもーやだよ...、怖いよ...。』

頬に手を当てながら呟くように言う。

「だから一緒に居てやるっていってんじゃん。」

隣から聞こえたのは、「当たり前だろ。」みたいな雰囲気の声。

『えっ!?ホントに!?』

やったー!、と言おうとすると、「でも、」と遮られる。

なんだか嫌な予感しかしない。


「俺がただ一緒に居てやるだけだと思う?」


そういってニヤリと英が笑った瞬間に、ラインの通知音がなる。

『あ、松川さん...。肝試し始まるって!』

英にそういってから、[了解しました!]みたいなスタンプを返してラインの画面を閉じる。

"肝試しが始まる"と言うことに何も反応しない英にちょっと腹が立って、顔を覗き込む。


『ちょっとー、聞いてる...んっ』

覗き込んだ隙に頭を捕まれて、キスされる。

『っん、...あ、きら...ふぁ...』

だんだんと酸素が入ってこなくなって苦しくなり、英の胸をバシバシと叩いた。


「って...。怪力かよ。」

『...うるさい。』

「てか肝試し始まったんだ?ちょうどいいじゃん?」
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp