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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第3章 ♡優しい先輩【菅原孝支】


菅原先輩の腕からゆっくり力が抜けていき、ゆっくりと菅原先輩が遠ざかる。


『...んっ』

不意打ちの二回目のキスに、体が跳ねる。

今回のキスは甘い。


『...っ、せんぱ...い。』

何度も何度も重ねるだけのキスを繰り返すうちに、顔が熱くなって、目がとろんとしてるのが自分でもわかる。


「そんな声出されちゃうと、俺、我慢できないよ。」

我慢...。


何のことを言ってるのかは分かる。



...怖いかと言われたら怖い。

でも、菅原先輩とならシテみたい気持ちもある。


『...あの、我慢...しなくていい、です、...よ?』

震える声で言えば、さっきよりも真っ赤になる顔。

「山浦...本気?怖くないの?」


『...怖くないです。』

そういって菅原先輩のジャージをつかむ。

「...わかった。けど、嫌だったり痛かったりしたらちゃんと言って。
俺、山浦......リンカのこと、大切にしたい。」

菅原先輩は、ジャージをつかんでいる私の手をそっとつかんで、手の甲にキスを落とす。


ちゅ、と可愛いリップ音をたてて、私の手に赤い花びらが咲いた。


『先輩...これ。』

「...俺のって印。もう誰にも渡さないし。」

笑ながら私の頭を撫でた菅原先輩が、今度は私の唇にキスを落とす。
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