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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第3章 ♡優しい先輩【菅原孝支】


「...クスッ。山浦、俺のこと優しい先輩だとか思って油断してたべ?」

笑いながらほっぺをつねってくる菅原先輩。


つねられたところからじんわり痛くないほどの違和感が広がる。

...夢じゃ、ないんだ。


『菅原先輩...なんで、ですか?』

「ん...山浦に俺のことちゃんと男として見てほしくて。...って言ったら、怒る?」

それって、つまり。


つまりは、私のことが...すき?

『あの、私...。菅原先輩のこと...んぐっ!』


いいかけたところで、手で口を押さえられる。


「俺から言うんだから、山浦はいっちゃダメ。」

一度真剣な顔をしたあと、菅原先輩は一回深呼吸をした。


「俺、山浦のことが好きだ。...だから俺と、つ、つ付き合ってください...。」


顔を真っ赤にして押さえながらいう菅原先輩に、不覚にもドキッとさせられてしまう。

『...あの、私なんかで良ければ、ぜひ...。』

そう言うと、「よかった。」といって不意に抱き締められる。

「俺、山浦のことすっげー心配してたんだからな、なんか誰にでもついていきそうだし...。」

腕に力を込める菅原先輩。

耳元で好きなひとの声がするなんて、...初めて。
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