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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第2章 プレゼント【夜久衛輔】[生誕記念]


男子バレーボール部の部室前で衛輔を待つ。

中からは、数人の声がしてくる。

「やっぱり女子マネがほしーーーーい!」

「うるせぇ山本!」

...あ、黒尾だ。

「っていうか夜久さん、お誕生日おめでとうございます!このあとぜひカラオケでも...!」

「あー、悪いな。俺は今日先約があるんだ。」

「夜久さん、顔にやけてますよ!」

そんな声が聞こえてきて、私は男子は面白いなぁと思いながらスクールバッグをあさる。

カップケーキの準備をしなくちゃ!




...あれ?


カップケーキが、無い。

『えええ!?』

部室棟でただ一人、大声をあげていると、後ろから声が響いてきた。

「あ、リンカ!!お待たせ!なにやってるんだ?」

『あー、ちょっと荷物の整理を!ね?』

「そうなのか?まぁ、行こうぜ!」

「お疲れっしたぁー」

「お疲れ様でしたー!」

様々な声を背に歩く。

どうしよう。


もしかしてこれはガチでプレゼントはわ・た・し!パターンになるんじゃ...!?


「リンカ?」

『はいっ!!』

突然呼ばれて、変な声を出すと、そこにはちょっと怪訝そうな顔をした衛輔が居た。

...そりゃそうなるよね...。

『あの、私の家、よってく?』

多分家に残りのカップケーキがあったはず。
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