第2章 プレゼント【夜久衛輔】[生誕記念]
「傷付くわ!っていうかお前、今日なんの日かしってんの?」
『衛輔の誕生日兼世界ネコの日でしょ知ってるよ!』
「ほーう。誕生日プレゼントは?」
『カ、カップケーキ焼いてきたしっ!』
味見してないけどね!
「味見してないって顔に書いてあるけど。」
『なっ!?』
慌てて顔を押さえると、大爆笑し始める黒尾。
腹立つな...!
「お前さー、普通プレゼントはわ・た・し!とかやるもんだろ」
『しないし。喜ぶの黒尾ぐらいだし。』
「どっかの調べたやつに男子高校生は誕生日プレゼントが彼女って言うのが一番嬉しいって書いてあったけど。」
『嘘...!』
私は慌ててケータイをとりだし、グーグルを開く。
『えっと、男子高校生 プレゼント 彼女 あっ、出てきた!』
え、コレガチなやつ...?
私はいろんな意味で怖くなって、ケータイを閉じた。
『でも、衛輔は健全だし?』
「いーや、そうでもないけどな。」
あ"!?
顔をひきつらせる私を見て、まぁ後でやってみー、といって立ち去っていく。
...恐ろしいな、男子高校生...。
「ありがとうございましたー!」
部活が終わり、私は速攻で着替えて男子バレーボール部へ向かう。
それはもちろん、衛輔と約束をしてるから。