• テキストサイズ

夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第10章 ナナシとの関係










「恋人なんかじゃねぇよ、クソが。エルヴィンが勝手に
盛り上がって、ナナシが仕方なくそれに付き合ってやってるだけだ。
口が達者な団長様にナナシは言い返せねぇからな。
いつの間にかそうなっちまっただけだ」

「リヴァーイっ!?」


エルヴィンは「何を言っているんだ!?」とリヴァイを
睨みつけたが、彼は鼻で笑っただけだった。

リヴァイの言葉を聞いたエレンは「ほら、やっぱり!」と
鼻息を荒くする。

エルヴィンはそんなエレンの様子が引っ掛かり、
いつものように大人の顔を貼り付けて尋ねた。


「エレン、やけにナナシの恋人事情が気になるようだが、
それは何故だ?」

「えっ!?・・・それは・・・別に特に意味はありませんが・・・」

「本当か?もしもナナシに気があるのなら諦めた方が良い。
ナナシには忘れられない男がいるからね」

「・・・・・・・え・・・・・・・」


顔色が悪くなったエレンを見て、エルヴィンの嫌な予感が
的中したのだとわかり、更なる牽制を行う。


「しかも、ナナシの好みは金髪碧眼らしいから、
君は当て嵌らないだろう・・・痛っ!!」


エルヴィンの発言を拳で遮ったのはナナシで、
腰に手を当てながら子供を叱るように言った。


「無駄口叩いてないで、さっさとじゃがいもの皮を剥け!
でないと、食事抜きにするぞ」

「・・・わかった。君の指示に従おう」




/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp