第34章 部下達の苦悩
「あー・・・そんな面白・・・じゃなかった、
そんな復讐してたんだぁ。ナナシもやるねぇ~と言いたいけど、
それで調査兵団の仕事に支障があると困るんだわ~」
「す、すまぬ、ハンジ。まさかここまで酷くなるとは思わず・・・」
「うんうん、だよね~。普通の人間ならちゃんと反省して
暴れたりしないよね~」
「ぶ、分隊長・・・言い過ぎです。それではまるで団長と
兵長が普通ではないような言い方で・・・」
「え~?モブリット、あんたにはあいつらが普通に見えるっての?」
「・・・その質問は答えに困ります」
ハンジがモブリットに絡むように言うと、彼は顔面蒼白に
なりながら黙り込む。
話を聞いていたエルドもドン引きして言葉にならないようで、
一言も喋らなかった。
確かに数日前、ナナシが酷い状態で帰ってきたのは知っていたが、
ここまで酷いとは思わなかったと、エルドは頭を抱える。