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夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第32章 自業自得の悪夢







「エルヴィン?しっかりしろ!俺が誰だかわかるか?」


ゆっくり目を開いて声の主を認識すると、エルヴィンは
「ミケ?」と彼の質問に答える。

ベッド脇の椅子に座っていたミケがエルヴィンが気づいた事に
安堵し、ホッと息をついて再度「大丈夫か?夢で
魘されていたようだが・・・」と心配そうに声を掛けた。

エルヴィンは視線を天井に戻し、憔悴しながら
「今日はナナシが助けに来てくれなかった・・・」と
ポツリと漏らす。


その言葉でミケは、エルヴィンが日常的に悪夢を見ていて
最後にナナシがそれを助けるように現れるのだろうと察した。

目の前で横たわるエルヴィンからはいつもの覇気が無く、
心細そうな子供にしか見えない錯覚すら覚える。


「ミケは・・・何故ここに?」

「・・・ナナシに頼まれた。魘されていたらエルヴィンを起こせと」


それまで頑是ない子供のようだったエルヴィンがナナシの名を
聞いた瞬間飛び起き、辺りを見回して「ナナシはっ!?
ナナシはどこにいるっ!?」とミケに詰め寄った。

昨夜のあれが夢で無いとしたら、ナナシはリヴァイと・・・
と思うと、吐き気が込み上げ、トイレに駆け込む。

ミケはそんなエルヴィンを見て、自分が知っている情報を
彼に話した。




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