• テキストサイズ

夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第32章 自業自得の悪夢







エルヴィンは悪夢の中を漂っていた。

ずっと見続けているその悪夢は幼いエルヴィンの前で
父親が殺され、「父親が殺されたのはおまえのせいだ」と
責められるものだった。

発狂しそうな程絶望に打ち拉がれてもエルヴィンが
自我を保てていられたのは、この後必ずナナシが現れて
自分をこの暗い闇から救い出してくれていたからだ。



―――だが、今日は待てど暮らせどナナシは現れず、
幼いエルヴィンは泣きながらナナシの名前を叫ぶ。


「お願いだ!僕を助けに来て!君に捨てられたら
僕は生きていけないっ!ナナシ・・・ナナシ・・・っ!」


いくら叫んでもナナシは応えてくれなかった・・・・。


泣きながら茫然自失になっていると、
誰かが自分を呼ぶ声が聞こえ、そこでやっとエルヴィンは
悪夢から解放された。





/ 358ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp