第31章 ●リヴァイとナナシ
「おい、何してやが・・・」
リヴァイが途中で言葉を止めたのは、ナナシがリヴァイの肩から
血を吸っていたからだった。
ナナシが血を吸い上げる毎に、リヴァイに媚薬作用が生まれ、
タガが外れそうになる。
・・・そういや、こいつ血を吸う必要があったな。
臓器が足りないので定期的に血を吸う必要があった事を
思い出しながら、一心不乱に吸っているナナシの姿を見て
漸く気づく。
こいつ、とっくに理性失ってんじゃねぇかっ!?
目の焦点は合ってないし、貪るように血を吸う姿は確実に
いつものナナシではないと思い、肩から強引に引き剥がすと、
彼女はトロンと惚けた顔でベッドにその身体を投げ出していた。
「おいおいおい、おまえ一人でイキやがったな・・・」
こっちは必死に理性を保ってやってるのに、
この仕打ちはねぇよと、中断していた行為を始める。
そうすると、すぐにナナシが嬌声を上げ始めたので、
リヴァイは口角を上げ「今度はこっちが気持ち良くさせて
もらうからな」と宣言した。
ナナシの身体を弄り、その痴態を眺めるだけでリヴァイも
あっという間に果て、互いがベッドの上で荒い呼吸を
繰り返し、体力の回復を図る。
ナナシにも意識が戻ってきたのか気怠げに身体を起こし、
ベッドから降りようとしたので、リヴァイはその腕を掴み、
ベッドに引き戻した。