第31章 ●リヴァイとナナシ
「声を殺すな。俺にそのいやらしい喘ぎ声を沢山聞かせろ」
「・・・り・・ばい・・・だが・・・」
「・・・あいつは今気絶している。とても聞こえる状態じゃねぇだろ?」
その言葉でリヴァイがナナシの心情を読み取っている事が窺え、
言葉を失う。
「今だけはおまえは俺の物だ。それくらい・・・
今の時間だけでも、あいつの事は忘れろ」
ナナシが目を見張っていると、リヴァイは着ていたシャツを
脱ぎ捨てスラックスのジッパーから既に起ち上がっている
モノを出した。
「声を殺すな。俺だけ見て俺に縋っていろ」
「すまん・・・・」
「謝るな。謝るくらいなら、俺の名を呼べ」
「・・・・リヴァイ・・・・」
「そうだ。今、おまえを抱いているのは『リヴァイ』だ」
言い聞かせるように言った後、リヴァイは己のものを
ナナシに挿入し始め、理性が無くなり始めているナナシは
覆い被さってくる彼の身体にしがみついた。
突かれ、揺さぶられ、しがみつくのも限界に近づいた時、
ナナシはリヴァイの肩に噛み付く。
ビリッとした痛みに流石のリヴァイも顔を顰め、
一旦動きを止めた。