第31章 ●リヴァイとナナシ
「うわっ!な、何を・・・?」
抱き込まれる形でリヴァイの胸に収まったナナシが驚いて
声を掛けると、情欲に濡れたリヴァイの双眼がナナシを射抜く。
「たった一回で俺が満足する訳ねぇだろ?」
抱いている腕に力を込め、身体を弄り始めたリヴァイに
ナナシは慌てふためいた。
計画では身体を重ねるのは一回で、終わった後は
エルヴィンの縄を解いたり身支度をさせて、ベッドのマットや
シーツ、カバーを替える作業に入るはずだった。
それなのにリヴァイにまた身体を求められてしまったら
身体が潰れて、到底それらの作業が出来るとは思えない。
「無理だ!これ以上お主に抱かれたら身体が動かなくなって、
予定している作業が出来なくなってしまう」
「その作業は俺がやっておく。だから、おまえは今夜俺が
満足するまで抱かれてろ」
拒否する間もなくベッドに横たえさせられたナナシは、
リヴァイの宣言通り身体を弄られ、あっという間に
追い上げられた。
リヴァイはナナシがいやらしい声を上げ痴態を晒す様を見るのが
好きなようで、なかなかイかせてはもらえない。
焦れたナナシがリヴァイに縋り付いて「頼むから、早く
イカせてくれ」と懇願すると、それを待っていたのか、
ニヤリと笑い激しい刺激を与え始めた。
激しく打ち付けられるそれに、ナナシは気持ち良さに
嬌声を上げながら、あっという間に果てる。
今度はリヴァイも同時に果てたようで、これで終われるのか?
と思ったが、すぐにまたリヴァイが体位を変え色々仕掛けて
きたので、ナナシは動けなくなっている身体でそれを
受けるしか無かった。
―――その日は結局、何度もリヴァイと身体を重ね続けた結果
抱き潰されて、ナナシは意識を失った。