第31章 ●リヴァイとナナシ
「もう、おまえを抱ける機会は無いだろう。今回協力した
報酬として、おまえを好きに抱かせろ。こっちだって
エルヴィンとの仲が拗れる覚悟でやってんだ。
おまえも俺にそれくらいはサービスしてくれても
罰は当たんないんじゃねぇのか?」
それを聞いてナナシは自分の事しか考えられていなかった
己を恥じる。
リヴァイは自分の復讐の為に様々なリスクを負っている状態なのに、
その元凶である自分が文句を言える立場ではないのだ。
「す、すまない・・・。リヴァイの言う通りだ。思う存分
私の身体を見るがいい」
覆い被さってくるリヴァイに堂々と真正面から対峙すると、
彼はプッと吹き出し可笑しそうに笑った。
「おまえ・・・何で急に男らしくなるんだよ・・・。
いや、そっちの方がおまえらしいが・・・。本当に、
おまえは良いな・・・」
ナナシには何がおかしいのかわからなかったが、
肩を揺らして笑うリヴァイが楽しそうだったので
何も言わず、その様子を見つめていると、
笑いを引っ込めた彼が突然キスをしてきて、
ビックリしてしまった。
食われると錯覚させられるエルヴィンのキスとは違い、
激しいながらもどこか労ってくるようなキスに段々と
トロンと蕩けていく。
ナナシの様子を見て、リヴァイは両頬を抑えていた手を
片方外し、彼女の身体に這わせ感度の良さそうな場所を
探っていった。
胸、脇腹、太腿・・・と撫で回していくと、
普段見ているナナシからは想像も出来ない艶のある声が
上がり、リヴァイの性欲も増していく。