第31章 ●リヴァイとナナシ
「リヴァイは・・・女の私でも抱けるか?」
「あ?どういう意味だ?」
「リヴァイは同性愛者なのかと・・・」
「ちげぇ。つーか、とんだ誤解だ。俺は元々女しか抱けねぇ」
元々リヴァイは潔癖のきらいはあるがノーマルで、
男で抱きたいと思ったのはナナシだけだ。
「・・・そうか。すまなかった」
「いや、それはどうでも良い。女のおまえを抱けるかって
話に何でなった?」
「エルヴィンは・・・女の姿の私を一度しか抱いた事がないから・・・・」
「・・・成程な」
あいつが元々女好きかは知らないが、独占欲の強いあの男の事だ
・・・一度しか抱いた事のない女のナナシを目の前で
抱かれるというのは、さぞ悔しいものだろう。
それに女性体になったナナシにも、リヴァイは大いに興味があった。
懇親会の時見た女性版ナナシはかなり綺麗で、
その身体も魅力的だったと回想する。
「それでいくぞ。ただし、協力するには一つ約束しろ」
「何だ?」
「最後までやり遂げろ。途中でエルヴィンに
絆されるような事になるな」
「わかった・・・約束する」
―――そういうやり取りがあって、今日の復讐が完成した。