第30章 ●復讐
いつも以上に女王様になったナナシにエルヴィンは興奮してしまう。
フーフーと興奮を隠せないエルヴィンにナナシは挑発するように
笑うと、髪から手を離してシャツのボタンを外し始める。
焦らすように少しずつボタンを外して衣服を脱いでいく様は
まるでストリップを見ているようで、あのナナシがそんな事を
するなどレア過ぎて、とても目が離せる状況ではない。
シャツのボタンを外し終わり、ハイネックのインナーを
ガバッと勢い良く脱ぎ捨てると、たわわになった胸が
ぷるんと揺れ、エルヴィンの股間をダイレクトに刺激した。
結ばれた紐が食い込み苦痛で顔が歪むが、ナナシはそんな
エルヴィンを嘲笑うように更に身体を見せつける。
あぁ・・・なんて質の悪い小悪魔なんだと、エルヴィンは思った。
今この状況で無ければ天国そのものだというのに、
手も足も出せないこの状態が恨めしくて仕方がない。
肩で息をして紐の食い込みで苦痛を味わっているエルヴィンに
構わず、ナナシはベッドのシーツを剥ぎ取り己の身体に巻いた。
その様子から、どうやらお仕置きタイムは終了なのかと
思いかけたが、次に取ったナナシの行動に驚愕し言葉を
失う羽目になる。