第30章 ●復讐
「次はここに奉仕してもらおうか?」
『ここ』と指差したのはナナシの男性器の場所で、
エルヴィンは目を見張ってナナシを凝視した。
これは拷問なのかご褒美なのか、ナナシの真意が
わからないでいるのだろう。
固まっているエルヴィンに業を煮やすようにナナシは
また彼を足で蹴って「早くしろ」と促す。
荒い呼吸を整える間もなく、エルヴィンはそれに従い
ナナシの物を口に含んで奉仕を始めた。
エルヴィンの舌使いと掛かる息で、かなりの快感を
与えられたナナシは、我慢する事無く嬌声を上げる。
「・・・っ・・・ハァ・・・エル・・・ヴィン、もっ・・と・・・・」
普段意識を飛ばしていない時には滅多に言わないお強請りに、
エルヴィンの奉仕も深さを増し、ナナシは堪らず彼の頭を
抱き込んだ。
「・・・イ・・・くっ!」
あっという間に果てたナナシは、エルヴィンの口の中に
それを吐き出す。
エルヴィンはそれを当然のように飲み込んで、
肩で呼吸をするナナシの回復を待った。