第28章 何故、こうなったのか?
「でも、やり方とかわかるの?というか、きちんと奥まで出来る?」
「問題無い。過去にもこういう事があったからな」
「「「・・・・・・・・」」」
流石のハンジもこれで完全に引き下がる。
・・・過去にもこういう事があったって、どういう事!?
つーか、それ誰だよ!?
エルヴィン?それとも昔の恋人っ!?
その疑問が三人の頭に渦巻いたが、風呂場の扉を締め
治療中のナナシに問い質せるほど無神経ではないし・・・
・・・というより、今はエルヴィンと何があったかが重要だった。
先程、ナナシは言葉を濁したが、あんな事が出来るのは
エルヴィンしかいないし、仮に他の人間がナナシに
あんな事をしていたら、あのエルヴィンが黙っていないだろう。
むしろ、どんな手を使ってでも血祭りにあげるはずである。
ミケ曰く、血祭り騒ぎなど起きていなかったので、
やはり犯人はエルヴィン以外考えられないと三人は結論付けた。