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夢追い人の君へ捧げる【進撃の巨人 エルヴィン】

第24章 本音のぶつけ合い








「私一人の事だったら問題無かった。だが、私の肩にあやつらの
今後が掛かっていると思うと二の足を踏んでしまう。
果たしてこの件をエルヴィンに話して良いものかと・・・・」

「話して良いに決まってんでしょ!?むしろ話すべきだって!」


バンッ!と机を叩いて身を乗り出してきたハンジに、
ナナシは「そうか?」と首を傾げる。


「そういう事情があるって知ってるのと知らないのとじゃ
全然違うよ!さっきも言ったけど何も知らされない程辛いものは
無いんだよ!」


必死な形相のハンジを見れば、確かに辛そうな表情をしていた。

ナナシはハンジの意見を咀嚼するともう一度頷き、更に問う。


「この件を話す行為はエルヴィンにとって迷惑ではないか?
あやつは多くの事を抱えているのに私の事情まで知ったら、
重荷にならないだろうか?」

「ならないっ!例えなったとしても話して貰えないより
ずっと良いっ!あたしだったらそう思うし、あたしの知っている
エルヴィンだったら絶対そう言うよ!・・・だから、
この話はエルヴィンにすべきだ、ナナシっ!!」


ハンジの剣幕に押されながらリヴァイを盗み見ると、
彼もナナシを真っ直ぐ見つめ頷いた。


「この件に関しては、ハンジの言う通りだ。黙ったままで
いられたら、俺達はおまえに信用されてないと勘繰っちまう」

「信用していない訳では無いぞっ!?」

「おまえがそのつもりでも、こっちはそう考えないって話だ」


リヴァイにまでピシャリと言われ、ナナシは自身の浅はかな行動を
今更ながら思い知る。

ナナシは人ではないので、いくら人の事を学んでいても
根本的な考え方が違う部分がある。

それを指摘されたようでナナシは何とも言えない気分になった。




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