第24章 本音のぶつけ合い
「・・・あ、あの男は悪魔だ・・・。私を嵌めた上、
文字通り肉体もハメおった・・・。殺したくても身体が
言う事を利かず、あやつも言う事を聞いてくれなくて
一晩中良いようにヤラれて・・・・」
「それ以上言うな。言わなくて良い!」
「ナナシがどんだけ酷い目にあったか理解出来たから、
そんな赤裸々に夜の事情を話さないでっ!」
リヴァイとハンジがストップをかけナナシを黙らせる。
今更エルヴィンが絶倫だとかヤリマンだとか最低のクズ野郎だとか
そんな話は聞きたくない。
それはもう既にわかりきっている事だから、
再認識させられたくないのだ。
シクシクと泣くナナシを不憫に思いながらもハンジは
何も言えず、リヴァイはチッと舌打ちした。
「おまえのケツの話は置いといて、調査兵団本部は
どうだったんだ?訓練メニュー考えたんだろ?」
「馬鹿!リヴァイ!そんなストレートにっ!」
うわああああああん!と一頻り号泣した後、気が済んだのか・・・
ナナシは何事もなかったかのようにムクリと起き上がり、
ボソボソと報告を始める。
「一応、新兵と私がいなかった間に入った全兵士のデータと
訓練メニューを提出してきた。壁外調査まであと少ししか
時間が無いから今更追加訓練を加えても意味が無いかもしれないがな」
「そうか。少しでも兵士の生存率が上がってくれると俺達も助かる」
ズズッとお茶を啜りながらリヴァイとハンジは真剣な表情で言った。